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たつたがわ 半端に『伊勢物語第106段』


 

  たつたがわ

 

 たつたがわには 龍田川と竜田川といった表記がある。

 以前ある方から質問していただいて、『川は龍田川で 公園は竜田川公園だと思う・・・。』といった間違った答え方をしてしまい、申し訳なく感じています。

 昨日川沿いを歩いて気付いたが、表記方法はまちまちで、『龍田川』『竜田川』といった文字が入り乱れている。

 また近くには『龍田町』や『龍田神社』がある。

 わたしのパソコンでは『たつたがわ』を入れると、『竜田川』よりでてこない。

 こりゃまた、どうなってんだろう・・・?。

 

 家族にたずねると、

「龍田の方は古い表記の仕方の違いだよ。」

と、答えてくれた。

 物知らずの乱鳥・・・・・・。

  加えて 昔は『立田川』だったということも 教えてくれる。

 

「そういうと、三郷町というところの『立野』という地に 『龍田大社』があるね。」

と私が言うと、家族は、静かに笑う。

 家族が、

伊勢物語を読んだだろう・・・。」

とのこと。読んでもすっかり右から左に内容が消えうせるのが、乱鳥の特技なり。

『たつたがわ』が脳のない頭にのしかかり、もう チンプンカンプン。

 

 ・・・とういことで引っ張り出してきましたよ、『伊勢物語』。

 あがく乱鳥、ここにあり・・・ってなとこですかね。

 

 

 伊勢物語第106段  龍田川

 

 昔のこと。

 男が、親王様方が逍遙なさってたところへ参り 龍田川のほとりで、  

 

 ちはやぶる神代(かみよ)もきかず 龍田川  

               韓紅(からくれない)に 水くくるとは  

と,詠む。

 この歌は、百人一首(17番・ ちはやぶる 神世も聞かず 龍田川 からくれないに 水くくるとは・在原業平)などにもある。

 

    『ちはやぶる』 = 『神代』にかかる枕詞。 

    『龍田川』 = 奈良県の川で、紅葉(もみじ)の名所。

    『からくれない』 = 韓国から渡来した紅色の染料。  

    『水くくる』 = 水潜る(くぐる)(有力説)と 水括る(くくる) 

                                の二つの説あり。

 

 あの遙か昔の神代の時代にも 聞いたことがない。 

 龍田川で紅葉の紅色の下を 川の水が潜るなんてことは。 或いは 龍田川で紅葉の紅色が、川の水の下を潜るなんてことは・・・

とも受け取れる。

 

 糸偏に 少し感心のある私がこの歌を紐解くと、 『韓紅(からくれない)に水括る(くくる)』 から考えて、『くくる』はどう考えても、絞り染めをあらわすに違いないと感じる。

 紅くもみじのように染めた反物の中には 白く浮かび上がる 楓のようにぱっと広げた文様が、赤を一層艶やかに色づけたのではないでしょうか。

 

 龍田川には楓の紅が水に写り、落楓が浮かび、川の水を紅色に絞り染めする・・・なんてロマンチックなのでしょう。

 龍田川を一枚の布に見立てて詠まれたこの歌に触れると、私は、昔の優雅な奈良を思い浮かべる。

 

 この歌は龍田大社とも非常に密接な関係を持っているとのこと・・・。

 中途半端ではありますが、『たつたがわ』が 少し身近になった気がします。

 

 

 

歌川弘重の描いた浮世絵のたつたがわ(神奈川県立歴史博物館HP)です。 ↓

         http://ch.kanagawa-museum.jp/dm/ukiyoe/esi/hirosige/d_hirosige09.html

 

 2007年の乱鳥が見た、龍田川のもみじです。 

 10/30 ↓

 

11/9 ↓

11/23 ↓ 

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