
(写真は11月11日、日曜日。楓はまだ色づいてないが、桜や他の木は 赤くて美しい。)
記録だけ 2007年度 95冊目
『狂言役者ーひねくれ半代記』
茂山千之丞 著
岩波新書 黄版 396
1987年12月21日 231ページ 480円 +税
『狂言役者ーひんくれ半代記』 を、県立図書館から借りる。
私が生まれる前や昭和三十年代の 狂言と歌舞伎とのかかわりや、他の演劇とのかかわりなどの、私の知らない世界が多く書かれていた。
今現在では 松竹株式会社の興行で 『三響会』等も自由に見られるのが当然のことのように感じている私たち・・・。
昭和三十年の頃、狂言役者と歌舞伎役者が交わることなど到底考えられない時代だったとのこと。
周りの反対にも動じず 一緒に舞台に立った 茂山千之丞さんの演劇に対する熱意に惹かれるものがある。
同時に『三響会』や他の演劇全般の、異世界の演劇が舞台を共にするといったことに慣れっこになっている私。この本を読んで 意味深きことと知る。
なぜなら明治時代くらいになっても、能や狂言と歌舞伎との隔たり(とでも言っておこう)は横行し、それがそんなに遠くもない 昭和三十年代になろうともいろいろな形で差別化されていたらしいのだから・・・。
頭では分かっていても 感覚的には何も知らずにただ楽しんでいる観客側の私としては、幸せな時代である。
千之丞さんは以前から好きで、何度かは舞台も見たことがある。
中でも こども劇場(月会費を払っておくと、安い金額?で子供用の劇や人形劇や音楽の舞台が楽しめる)の ほとんどは母親ばかりが集う会(つまり女性が多い)の時のこと。
千之丞さんが 『起き上がりこぼし』を演じられたときには、私は赤面。
なんたって・・・。
周りのお母さん方は終始 にこやか。手拍子をたたいて、大きな声で歌っておられた。
内心、
『うそでしょっ!』
って感じで、今も印象に残っている・・・。
千之丞さんはブラックユーモアにたけた、お茶目な(?)人だ。