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読書『オペラ 愛が壊れるとき  名作がしかける涙のレトリック』長木誠司著 Strauss: Rosenkavalier-Suite ∙ hr-Sinfonieorchester ∙ Andrés Orozco-Estrada

 

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Strauss: Rosenkavalier-Suite ∙ hr-Sinfonieorchester ∙ Andrés Orozco-Estrada

 

『オペラ 愛が壊れるとき  名作がしかける涙のレトリック』長木誠司著

『オペラ 愛が壊れるとき  名作がしかける涙のレトリック』より第11章【バラの騎士】

 

 とにかく作家なんてものあ信用ならないと相場が決まっているらしいのだ。

      (アントゥール・シュニッツラー)

 

アントゥール・シュニッツラーとは

 アルトゥル・シュニッツラー(Arthur Schnitzler, 1862年5月15日 - 1931年10月21日)  

 オーストリアの医師、小説家、劇作家。

 アルトゥーア・シュニッツラーとも表記される。

 ウィーン大学医学部教授も務めた高名な医師の息子としてウィーンに生まれる。

 ユダヤ系だがキリスト教徒である。

 

 フランス文学の影響下にあった青年ウィーン(英語版)(若きウィーン、Jung Wien)の一員。

 憂愁・繊細美を特徴とするといわれるウィーン世紀末文化の雰囲気を基調に、鋭い心理分析と、洗練された印象主義的技法によって恋愛と死を描写した。

 自費出版した戯曲『アナトール(ドイツ語版)』(1893年)の成功によって作家生活に入り、フーゴ・フォン・ホーフマンスタールと並ぶ新ロマン主義の旗手となった。

 ジークムント・フロイト精神分析学の影響を受け、富裕ではあるが閉塞感のただよう市民生活や社交界をときに陰鬱に描き、「世紀末ウィーン」の退廃的な気分を軽妙に表現した。

 デビュー作の『アナトール』、森鷗外の紹介で知られる『恋愛三昧』(1895年)や『輪舞』(1900年)が代表作である。

 

 1740年、ウィーンに、シュトラウスとホーフマンが託した甘美な世界。

 フランス革命直前の階級同士のせめぎあいの中で、オトナの愛と若気の愛、社交のぬるま湯の中で生じる目覚めつつある真の愛情、そして目をつぶることに何の罪悪感も生じない優美な道徳毀損と成長譚の中の擦り切れたような教養小説の残骸、、、、【バラの騎士】を語る事ア様々な意味で【束の間】を語ることだ。

 

 長続きしなかった時代。

 一抹の夢、一時の昏睡、一夜の幻のような世界としてのオペラというジャンルの神髄に適している。

 

 シュトラウスとホーフマンが目指したものは、モーツァルトのオペラ

  『フィガロの結婚』や『ドン・ジョバンニ

   革命を彷彿とさせる内容

 

  『バラの騎士』

   肥え太ったアンシャン・レジーム的飽くなき羨望に満ちている

   茶化す必要はない、いずれ滅びる世界

   いまさら血なまぐさく確認するまでもない。

   ノスタルジーの中で、慈しむこと。

 

  『バラの騎士』は飽食の市民に大ウケ

  愛が壊れるのは、愛が成熟したからこそ

  物語が幸福に終わっても、それに続く日常生活は惰性に満ちている。

  

 君、君、君―――「君」って何なの?「君と僕」って。

 いったいそこになにか意味があるのかな?

 言葉さ、ただの言葉じゃないか?言ってみて!

 でもやっぱり、そこには何かがある、

 めくるめくなにか、誘惑、あこがれと衝動、

 身を焦がすような恋の炎ーーー

 僕の手が君の手に触れるように、

 君を欲し、君を抱きしめる、

 それが僕、君を求める僕なんだーーー

 

『バラの騎士』の筋書きと登場人物は動画を数回見たので把握できたが、音楽が難しく覚えられない(笑)

 不協和音が効果的に使われていたり、重厚で軽やか細やかで難しく、ずいぶん複雑な曲だ、、、、、

 

 

『オペラ 愛が壊れるとき  名作がしかける涙のレトリック』

長木誠司著

2,500円+税

224頁

2021年9月

 

出版社からの紹介  

レコード芸術』誌の好評連載「ディスク遊歩人」の中から、オペラに関する文章をセレクトしてまとめたもの。

 モーツァルトからヴァーグナーヴェルディプッチーニバーンスタイン細川俊夫など古典的名作から最新話題作まで11曲を取り上げ、各作品での愛を巡る人物たちの葛藤、愛の成り立ちと挫折を、音楽とテクスト両面から読み解きながら、作曲家がいかなる創作上の、あるいは個人的な葛藤の下にいて、どのような深慮に基づいて音楽を付け、ドラマを創り上げたのかを探っている。

 聴き慣れたオペラに隠されていて、ふだんはなかなか見えにくいが、その実作品にとって本質的ともいえる部分をえぐり出しながら解釈し、これまでとは別の角度からオペラを観直そう、聴き直そうと思えるような視点を提供することによって、読者のオペラへの理解を深める。

 オペラ研究家としても名高い著者が世に問う、これまでにない観点から「オペラ」をとらえた画期的な一冊。