『女殺油地獄』片岡仁左衛門 💓
『女殺油地獄』は急遽代役となったため、松竹座で三度見た^^^
念願の仁左衛門丈の『女殺油地獄』は💓、、、最高だった💓
『仁左衛門花実抄』宮辻 政夫(著) 法藏館
一見、能楽について書いた『風姿花伝』をにおわせるようなタイトルの『仁左衛門花実抄』を読む。
簡単な案内書かと思いきや、内容はかなり難しい。
というのも、此処のこの所作は、仁左衛門型、また菊五郎型。鴈次郎の場合はこのような所作で演じていたなど、事細かに記されている。
わかる部分もあれば、誰それ型の所作が分からない場合もある。
本書に書かれていた仁左衛門出演の演目は舞台でも映像でも何度も見ているので、書かれている内容は分かりやすいともいえるが、芝居に見当がつかない読者は沖座絵うであろうと察する。
そういった点で、一般的に考えては気の毒な本と言える。
著者は自分の見た舞台と十分すぎる知識を融合させ、本書を書き上げている。
そういった部分が興味深く、舞台の知識人にうんちくを教えていただいているようで楽しいと言える。
タイトルに【仁左衛門】と書かれているので、仁左衛門丈の言葉が少しでも乗せられているのかと思いきや、さにあらず。
さらに、【本書は全て著者の責任の下に書き、、云々】と付け加えられている。
芝居好きで仁左衛門好きの私にとっては、読んで楽しい一冊だった。
なぜなら、仁左衛門丈の出演されている舞台を空で思い浮かべ、ニンマリした時間を過ごすことができたから、、
随分な量の読書の記録を怠り続けていたが、本日、仁左衛門丈ということもあ読書記録を書くことができた。
やはり、仁左衛門丈の力は大きい。
今回も、読んだという簡単な記録だけで失礼いたします。

宮辻 政夫(著)
法藏館
240ページ
定価 2,500 円+税
紹介
現代の名優、片岡仁左衛門の芸の特徴とは。
表現している人物像はどの点が独自なのか。
二枚目から色悪、神となる菅丞相まで、代表的な13役を通して、芸の核心に迫る。
【目次より】
序 章 役への姿勢<浮世又平、加古川本蔵>
第一章 『仮名手本忠臣蔵』(大星由良之助、加古川本蔵)
第二章 『義経千本桜』<渡海屋銀平実は新中納言知盛、啀みの権太>
第三章 関西歌舞伎の衰退と仁左衛門
第四章 『女殺油地獄』<河内屋与兵衛>
第五章 『菅原伝授手習鑑』<菅丞相>
第六章 『廓文章』<藤屋伊左衛門>
第七章 『平家女護島』<俊寛>
第八章 『一谷嫩軍記』<熊谷次郎直実、源義経>
第九章 『桜姫東文章』<釣鐘権助、清玄> あとがき
著者プロフィール
宮辻 政夫 (ミヤツジ マサオ) (著)
演劇評論家。
大槻能楽堂理事。
元毎日新聞大阪本社学芸部専門編集委員(古典芸能・演劇)。
著書に『花のひと――孝夫から仁左衛門へ』(毎日新聞社)、『京都南座物語』(同)、『狂言兄弟――千作と千之丞の八十七年』(同)、大阪府「なにわ塾」叢書80『舞わせてもらいます 山村楽正』(編著、ブレーンセンター)、『人形有情――吉田玉男文楽芸談聞き書き』(岩波書店)、『無辺光――片山幽雪聞書』(共著、同)など。